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笙野頼子です。お邪魔いたします。

ヤフーニュースで千田有紀さんが大活躍していますね。

二度目の国会前デモも行われました。

この女性だけのデモには、きれいなワンコさんが参加しています。主催はこむぎさん、スピーチもしています。


という明るい雰囲気の一方でLGBT法案がいきなり動き始めました。私もなんとかがんばらねばなりません。いえ、がんばってはいるのです。しかし最近やっと出せた産経新聞のインタビューはネットにも出たものの有料記事にされてしまいました。産経は無料のものも多いのですが「これは売れる」と思うと有料にしてしまうということです。でもそこは商売、まあ会社の自由ですからね。結果?有料記事の中だけで言えば首相の動向よりも注目されたニュースでした。




しかしやはり無料の方が拡散出来ますよね。直後に全文公開をお願いしたのですが許可は得られません。

結局何人もの方がこの記事を読みたくて会員になってくださいました。拙作に対するありがたいツイートとともにそれを知りました。心からお礼申し上げます。

ところで、…...。

国会はあっという間にこそこそと、初夏の夜明けのゴキブリのよう。「うわ、ずっともう消えたとおもっていたのだが」って?

ネットの保守にはプロの論客でさえもこのまま止まると思っていた方が目につきました。しかし実はこの展開になる可能性が一筋でもあることを、私はかなり前から知っていました。いつものように見えないところで出来ることを一般市民としてやっておりました。ただ、急すぎますよねまさかここまで強引だとは。ちょっと前まではあまりに静かで、私でさえも時にこのまま審議未了かとも思うこともありましたほどで。

新刊、『女肉男食 ジェンダーの怖い話』において私はこのジェンダーアイデンティティー=性自認+性同一性の主に性自認部分の怖さについて書いています。産経の記事でも当然語っています。

この怖さ実は横文字の怖さです。日本国内で医学用語として使われてきてすでに定義の固まってきた、比較的安全な旧訳性同一性という語と、今からいくらでも暴走させられる怖いものなしの新訳性自認と、そのもたらす効果を比較しています。多くの団体や個人が条文から性自認を取って代わりに性同一性を使用してくれるように請願していました。王道、基本と言えます。ただしそれは「廃案にしてくれないのならまだしもこっち」という話でしかないのです。

そんな中次第に法案に工夫がされていき「それでもやっぱり廃案が」とやっとなんか落ち着いて反対をと腰を据えたところ、ふいに!?

一晩で修正案が決まっていました。しかもそれをふと見ると?おお、この法案に何とか入っていた最低限の縛りであるあの性同一性が、性自認とは距離があるはずの日本で育った言葉性同一性が、…….。

一夜でジェンダーアイデンティティーに変わっています。ただしこれ実は条文の中に、ジェンダーアイデンティティーは性同一性を意味するという定義が入っています。

 しかし性同一性の定義はまだ循環論のままです。悪用できますね?ていうか、おそらく何を作っても運用でめちゃくちゃしてきますからね。

ていうか法律に勝手に横文字を入れてはいけません。ここは日本、独立国、たとえLGBT当事者であってもGHQの支配は受けられません。

というわけでこのジェンダーとそれが横文字であることに関して、私の著作権により新聞記事の一部を引用し資料として公開いたします。小島新一記者の質問部分は彼の著作権を侵害しないように、引用であるとわかるだけの距離をあけて、拙論評とともに掲載いたします。

そのうえでもし新聞からの苦情が私にメールで直接来るようなら記事は削除します。なのでどうかそれまでにお読みください。

質問部分は男女参画についての立法の頃のエピソードです。回答で私もジェンダーの危険性を述べています。



引用

――男女共同参画基本法(平成11年成立)は、その「男性が女性に押し付けた損な役割」を「固定的な性別役割分担」と呼んで解消をうたうなどフェミニストが求めるがままの内容で、保守派から「専業主婦差別」などと批判されました。それでも「ジェンダー」という文言は条文には盛り込まれませんでした。自然科学で証明された概念ではなく、法律にそぐわないと判断されたからです。盛り込まれていたら混乱をきたしていたでしょう


引用終わりここからは私の回答です

   「自公両党が国会に提出したLGBT法案に当初あった『性自認』も同類です。身体的性別から離れた『心の性』は自然科学的にあり得るのか。法制化できるのか。魂は肉体あってのもの。それが近代です。

 女性差別の原因もまず、男とは異なる女性の肉体です。この肉体を表現し独自の権利と安全を確保するために、女性という言葉、女性という主語、女性だけの場所が必要なのです。

 現在の日本の社会秩序やそれを支える法体系は、不十分とはいえそのことを前提としています。男女の肉体の区別を無視した、性自認やジェンダーを法律で認めてしまうと、法体系と社会秩序が崩壊します」


記事引用をいったん終わります。

そして、大切なこと、これ、正当な手続きを踏まずに審議まで来ています。この前のいくつもの段階で
圧倒的多数が自民党内で反対意見を述べています。
その数も発言もネットで世界に公開されています。


その結果「自由民主主義(引用河野太郎氏演説)」はこの件でばらばらになっていて国民の目からはもう政府も総理も透明です。何も見えません。
助けてくれる保守派の議員さんだけが救国の神として目に入ります。

にもかかわらず衆院の内閣委員会も通過してしまい、十三日には本会議にかかるはずです。ならばそこで反対すればいいんじゃないのって?

実はなんと、この本会議の段階で反対したり退席したりすると、それは「造反」になるそうです。この「造反」をすると政治生命を失うそうです。

例えば選挙の時に党の公認を得られない。あるいは同じ選挙区に有力な対立候補「刺客」を送り込まれます。落選の危機ですね。

でも、今回の場合もし「造反」しなければ自民党全体が与党生命を失ってしまうのではないのですか。

 党と日本の未来と、自分の選挙民を大半失うとわかっている議員の方は
造反するでしょう。 無論国民は全力で造反した方に投票するでしょう。

だって今やこの「造反」は正義であり民意です。カギカッコを取ればそうなります。一種の改革、自由民主化です。

この法案が同性婚の問題とは別の何かを含んでしまっている事を国民は少しずつ理解し始めています。女性ばかりではなく子供に災厄が降りかかる可能性。

しかもこの改変、自党の国政議員の意見を聞かず、維新とのすり合わせ一晩で行われました。条文の内容などはかなり工夫されたけれど、そのうえで無残にも。

廃案しか方法がない状態に置かれて
彼らは正当な手続きと自由民主主義を求めています。
党議拘束を外さないとだめです。
は?党議拘束を外せば成立しないのですか?
え、だって保守派も満足する内容にしたから別に外さなくてよいよって、なんか偉い人が言っていたじゃないですか。

じゃあ別に拘束なしでも満足して賛成するのでしょう?
だったらどうぞ外してみてください。

まあ外さなくても結果は同じなのかもしれません。造反する方が当選するだけです。


反対派議員の方は通過後もにらんで、自民党全体では外務省に抗議もして警戒してくれています。本当にあの議員さんに投票しておいてよかったです。そして議員さんにメールやファックスしてくださった述べ十万人はいそうな人々に私はさらなる感謝と継続をお願いしたいです。国会周辺から情報をくれた関係者の方にも。

ていうか通過しようがしまいがまだ何も始まっていません。あきらめてはいけないという言い方がまだ早いほどです。最悪今後ベトコンのように戦うことになってもそれでもともかくあきらめてはなりません。

ともかくこんな利権含みでは作らないで直にジェンダー規制法を作って国内の占領区を開放するべきです。

というわけで私はやっぱり廃案がいいなあと最後にまた記事を引用して終わります。



記者質問引用 ――LGBT法案は成立させてよいのでしょうか  引用終わり


  「自民党はLGBT法案を国会に提出するにあたり、『性自認』を『性同一性』という文言に修正しました。どちらも英語では『ジェンダー・アイデンティティ』ですが、古い訳語の『性同一性』のほうは、法的な性別変更の要件を厳格に定めた、性同一性障害特例法に紐づけられていて、法的にも日本特有の言葉になっているはず。でもね、もしこの法ができた後で海外から男が女湯に入りに来たらなんて言い訳します? 英訳は同じですよ? 海外や日本の地方自治体の例を見ても、法がどうであれ結局は解釈や運用が暴走していますしね。今回の法案など審議すること自体反対です。

 むしろジェンダー規制法が必要です。まず女性とは生物学的女性であると定義し、子供には無理な性自認教育や未成年に危険なホルモンなどによる性別移行治療を禁止し、すべての利権化を防ぐ。そこからです」
 終わり

六月十一日

笙野頼子