※前記事はこちらです
お邪魔いたします。
笙野頼子です。
すぐに追記すると約束しながら随分日がたってしまいました。
申し訳ございません(原稿は一月に出来ていたのですが)。
本件、最初の記事を発表した時点で私には何の回答もありませんでした。
その後、ネットで人権室の回答を得た方がツイートしてくださったものを発見しただけでした。
しかし私はその回答では納得行かなかったので再度質問しました。また中止というのは相当な事だと思い、或いはシュライヤー氏の時のような放火予告でもあったのかとかなり深刻なメールを送ってしまいました。
すると、……。
「この回答では納得出来ない」と書いた私に対して、単に「回答が遅れてしまい、申し訳ございません。」と前置きした以外は、ネットのものとまったく同じ内容の回答が来ましたw
あきれ果てましたwww
県議会で本件を取り上げてくださる県議さんがいないかと探してみたところ、以前、LGBT予算について質問をしてくれていた中村実氏を「発見」しました。が、選挙区外(南船橋)の方なのでお願いするのをためらっているうちに、……。
ご本人が自主的に、最速の十二月定例議会において質問してくださっていたのでした。或いは他の千葉県民からの通報を受けてくれたのかもしれません。
驚いてお礼のメールだけ送信したところ、さらなる報告をしてくださるというお返事をいただきました。さらに、……。
十骨氏という方がが紹介してくださった。議会の動画に気が付いて見たところ、…...。
https://www.gikaityukei.pref.chiba.lg.jp/g07_Video_View.asp?SrchID=1693
中村氏の質問は防災、警察、美術館、図書館、教科書等多岐にわたり、人権講座の問題は一番最後、しかし熊谷知事のXに関して言及してくれています。
一方、知事の回答は全体において早口で簡潔、官僚的な印象。この件を含めた数件について、各担当部長に答えさせています。
人権講座問題担当部長の回答内容は具体性がなく、メールの回答とほぼ同じもの。例えば「どのような内容の批判が来たか」、「賛成が何件で反対が何件か」、「団体からの抗議はどのようであったか」、「放火予告、脅迫はあったのか」等の詳細がありませんでした。
知事のXに関する説明はあったと思えますが不明瞭で私にはよく判りません。ていうか該当する発言に対して、ネットでそういう補足説明を知事が既にしたという事ではないですよね?
最後も中村氏はさらなる質問を試みますがここで時間切れとなってしまいます。
動画を見る限り彼は県政の全体に細かく気を配り、努力している人物に思えました。誠意ある議員のさらなる報告を待ちたいと思います。
今後もしこの問題について分かる事があれば、一県民としてお知らせいたします。
引き続きよろしくお願い申し上げます。
* * *
千葉県議会議員中村実様からコメントをいただきました。
中村氏は休日も深夜まで激務の続く中、膨大な報告とともに朝四時、五時にこれらを私に送信してくれました。
地方におけるLGBT運動の貴重な資料と言えます。
特に千葉県民の皆様どうかご注目ください。
〇〇〇〇様=笙野頼子本名
おはようございます。
改めて『「千葉県人権講座中止事件」千葉県知事後援会と千葉県の人権室に抗議しました。』拝読しました。
千葉県の多様性条例について、広範に情報を集められての分析を、整理して纏められましたことに敬服しております。
メールその2の「中止の理由を明らかにしないのはどうしてですか」につきましては、私も人権室に質しておりますが、
森さんとのやり取りは委託先(Peace21)に任せっきりで、県(人権室)は森さんとやり取りをしていないとのことです。
この対応は、講座を主催する人権室としてはあまりにも無責任ですし、最終的に判断する責任者としての知事の対応は問題です。
多様性条例の運用は真の多様性とはかけ離れています。
多様性条例を議決した県議の中で、今回の事件が多様性を侵害する事件であるとの認識の声は聞こえません。
多様性条例に反する事件が起きたことについても当事者意識に欠ける千葉県議会の悲しい現実です。
中村実
* * *
こちらは中村議員の報告です。危機意識の切実さがうかがえます。
どうぞよろしくお願いいたします。
〇〇〇〇様=笙野頼子本名
下記の通り箇条書きで報告申し上げます。
・昨年の質疑での具体性に欠ける答弁については、
https://www.pref.chiba.lg.jp/gikai/kaiginogaiyou/kaigiroku/r6-sokuhou11-26.html#nakamura
質問回数が限られ、2月議会で質問が出来なかったため、6月議会で掘り下げて質します。
・令和7年度当初予算中には、社会的に理解が得られない内容も含まれます。
https://www.pref.chiba.lg.jp/zaisei/press/r7nendo/documents/10daremoga.pdf
この最終項目のLGBTQに関する相談事業については、浦安市選出の折本議員が以下の通り質疑を行っています。
(問)
多様性尊重条例を受けて昨年8月から開設されたLGBT相談窓口のこれまでの実施状況はどうか。
(答)
県では今年度から、LGBTQの当事者やその家族が抱えている不安や悩み等を受け付ける相談窓口を開設し、電話やメールによる相談を月に2回、各3時間実施しています。
窓口の開設以降、人間関係や自身の性別に対する違和感など様々な相談が寄せられており、昨年8月から本年1月までの6か月間の相談実績は、電話が15件、メールが10件となっています。
(問)
来年度から予算が1,000万円に拡充される。予算増額の理由と内訳はどうか。
(答)
本県は、1部3県の中では、相談日数や時間が少なく、SNSによる相談を実施していない唯一の県であることから、当事者等が相談しやすい体制づくりを早急に進める必要があると考えています。
そこで、相談体制の強化のため、来年度は、相談日数や時間を週1回4時間に拡充するとともに、コミュニケーションツールとして利用者の多いLINEを活用した相談を開始することとしており、予算の内訳としては、人件費として約
300万円、システム導入や運用の経費として約400万円、研修等その他の経費として約300万円を計上しているところです。
(要望)
昨年、発行された「トランスジェンダーになりたい少女たち」では、この10年ほどで状況が激変し、西欧諸国ではトランスジェンダーを自認する思春期の少女が激増していると記載されている。
トランスジェンダーが増えているのは、生来の方ももちろんいるが、それとは別に教育的・環境的・社会的な要因がある。その要因となっているのが学校の先生や歪んだ性教育、カウンセラー、SNS、インフルエンサーなどである。LGBT相談と称して「あなたはLGBT です」といって偽のLGBT を増やしていくような業務にならないかということを危惧している。その点、注意していただきたい。
以上の通りのやり取りでした。
新聞にも掲載されました。
https://x.com/orimoto777/status/1891281608923103396
折本議員の言う通りでありますし、そもそも算定の根拠が不明確です。
そのため、他の予算案に反対する訳にもいきませんので、退席(採決に参加せず)しました。
・森さんの講演の行うにあたり、人権室の言うところの「阻害要因」があると言うのであれば、WEB等での実施は可能では。
以上、大変遅くなりましたが、報告を申し上げます。
中村実